3回目・21世紀こそ災害に強く、長く住める住宅の実現を。

阪神淡路大震災の教訓

2回目より続く。こうして撮り続けた写真を検証してみたところ、木造住宅、RC造、鉄骨造の多くの建物で、老朽化や欠陥性のある構造であったことがわかりました。これらの写真をもとに、専門家に検証依頼してみたところ、完全に崩壊した鉄骨造20棟すべてに溶接、施工不良が判明しました。手抜きであったのか、知識不足によるものか、素人工事によるものか、判別はできなかったが、これらの写真を関係者と編集、東大地震研究所教授「故、溝上恵」監修のもと、出版したのが「欠陥住宅が死を招く」です。その後の警察庁の調べでは、死者のうち約90%は、こうした手抜きや老朽化で耐震性が低下した建物の倒壊による圧死でした。建築基準法第1章の総則第1条には、「この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資することを目的する」とあります。しかし、阪神淡路大震災では住宅が、そこで生活する家族の命を守るどころか、逆に凶器になりました。