282号・住宅工務店は最低20戸/年を目標に

令和5年建築着工統計調査報告(令和6年1月分は2月29日・国土交通省総合政策局公表)

・R5年の新設住宅着工数の内訳

 R4年R5年構成比(%)
新設住宅計859,529819,623100すべての構造を含む住宅
持家253,287224,35227,4すべての構造を含む住宅
分譲255,487246,29930,1すべての構造を含む住宅
貸家345,080343,89442,0すべての構造を含む住宅
給与5,6755,0780,6すべての構造を含む住宅
構造別    
非木造381,646365,19644,6軽鉄、RC、重鉄、プレハブの軽鉄、PCなど
木造477,883454,42755.42x4、プレハブの木造含む
新設住宅計859,529819,623100 
マンション、プレハブ住宅戸数            
マンション108,198107,87913,2新設住宅計に対する割合
プレハブ住宅112,528103,40312.6新設住宅計に対する割合

・ハウスメーカーが総合病院なら地域工務店は診療所

昨年の新設住宅着工戸数は、持家、分譲、貸家、給与住宅、マンションを含めて81万9千戸。そのうちの木造・2x4・プレハブの木造が45万4千戸(構成比55,4%)。そのうち、プレハブ住宅(軽鉄、木質、ユニット含む)の10万3千戸を除くと35万1千戸が2×4、木造住宅という事になります。さらに、中堅どころのタマホーム、三井ホーム、一条工務店、ヤマダHD、リブワーク。ビッグパワービルダーといわれる飯田GHD6社、他にオープンハウス、ケイアイ不動産、アールプランナー、ファースト住建、フジ住宅。FC系ではクレバリー、新昭和、アキュラホーム、アイフルホーム、ユニバーサルホーム、ヒノキヤGに賃貸住宅では大東建託、レオパレス、東建コーポレーション等々だけで推定合計15万戸。

これを差し引くと20万戸くらいが地場の住宅工務店の市場という事になります。47都道府県で割ると、1県当り≒4,200戸(イメージとしては茨木、宮城県といったところでしょうか。因みにこの県下には、直接請負をしている住宅工務店は大凡170社くらいあります)4,200戸を170社で割ると1住宅工務店あたり≒25戸くらいになります。「当たらずとも遠からず」です。ただ、販売力のある工務店、分譲業者を除くと1社あたりの受注平均は5戸くらいでしょう。

5戸くらいでは、数量メリットもなく、新しいことにもチャレンジできないでしょう。特徴を出すためには20戸/年の受注が必要です。

・勝ち残るために

これからは、お客様の課題を適切に判断することが大切です。高耐震、高気密、省エネ住宅、長期優良住宅を売りにしている会社は今や当たり前。性能、資金だけでなく、税金対策、資産の活用などのアドバイス、提案のできる専門知識の高い営業コンサルタントと、お客様の多様なニーズ、要望をしっかりと聞き取り、様々なご要望、デザインに対応できる住まいの設計ができる経験豊かな設計士、コーディネータ―のいる住宅会社が求められてきます。素人の営業マン、中途半端な建築士、理念なき住宅工務店では対応できなくなります。

なによりも、これからの住宅購入世代は、40歳代以上へ、低所得者から中高所得者へと変化します。この世代は、学歴、知識レベル、情報分析能力が高いので、比較、検討した上で、理性判断ができる世代です。従って、営業マンの見せかけのテクニックや満足感の提供、熱意や誠意、会社の看板だけでは売れない時代がやってきます。

*営業と設計のペア営業という事も視野に入れておくべきだと考えます。

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ハウスビルダー販売支援研究所 代表 大出 正廣