8/10回・戦後、住宅の寿命が短くなった

日本の住宅の寿命が短くなった原因は、終戦後の復興木造住宅に加えて、経済発展がさらに拍車をかけて、地方から、都市への人口流入、必然的に住宅不足となり、公社、公団の共同建住宅、木造住宅だけでは需要に供給が追い付かず、官民挙げての住宅を大量供給するという使命から、60~70年ころにプレハブ住宅産業の基盤が出来上がり、今のハウスメーカーが工業化住宅(プレハブ住宅)として供給をはじめました。

ただ、このころの建売住宅、木造住宅やプレハブ住宅も、フーチング(底盤)のない立ち上がりだけの基礎、構造躯体ともにお粗末なものでした。建築基準法も「ザル法」と言われ、建築確認申請書も建築基準法令に合致しているかの確認だけで、検査済書がなくても建物登記もできましたし、住宅ローンも実行されていました。チェック機能が全くなかったといわざるを得ません。これらの住宅が阪神淡路大震災で倒壊しました。その後、検査も行政から民間検査機構に移行、長期優良住宅制度も浸透し改善されています。