337号・さとり世代+ゆとり世代から就職氷河期世代+ミレニアル世代がターゲット

ターゲットの戦略の練り直しが急務

 さて、コロナ後、住宅価格上昇、金利上昇気配、職人さんの対策に右往左往しているのが現実ではないでしょうか。コロナ前とコロナ後ではお客様が大きく変化しています。いつまでも、さとり、ゆとり世代のお客様を追っかけていても対策になりません。

 この5年で若い(さとり、ゆとり世代/低所得層)から(中、高所得世代の就職氷河期世代、ミレニアル世代)のお客様へとすっかり変わっています。所得層や世代のターゲットの戦略の練り直しが急務です。

 まず、各世代の主な販売ターゲットは以下の通りです。

・団塊世代(1947年~1949年頃生まれ/78~76才)

 お客様ではない

・しらけ世代(1950年~1965年頃生まれ/60~75才)

 リフォームのお客様

・新人類世代(1955年~1967年頃生まれ/58~70才)

 リフォームまたは建て替えのお客様

・バブル世代(1965年~1970年頃生まれ/55~60才)

 リフォームまたは建て替えのお客様

・団塊ジュニア世代(1971年~1974年頃生まれ/54~51才)

 リフォームのお客様

・就職氷河期世代(1971年~1982年頃生まれ/54~43才)  
 住宅購入のタイミングが遅れたお客様
・ミレニアル世代(980年~1995年頃生まれ/45~30才)  
 これから住宅取得を検討しているお客様

・さとり世代(1985年~1995年頃生まれ/40~30才)

 不景気の中で育ち、安定志向で現実主義な傾向があります。

 ブランドや名声よりも実利的なものを好み、コストパフォーマンスを重視。

ゆとり世代(1987年~2004年頃生まれ/38~21才)

 「ゆとり教育」を受けた世代で、不景気の中で育ちました。

 衝突を好まず安定志向で、コストパフォーマンスを重視し、ブランドにあまり興味がない。

*この「さとり世代」と「ゆとり世代」は、コロナ後の23年までに持ち家取得済。

 この世代は、2022年まで比較的、住宅価格、住宅ローンも低位で安定していました。

 地方では、お客様も20歳後半から40才前半のさとり世代(40~30才)とゆとり世代(38~21才)とがお客様の中心でした。

 23年以降このお客様は少なくなっています。

・Z世代(1995年~2010年頃生まれ/30~15才)

 特徴は省略

・α世代(2013年以降生まれ)

 特徴は省略

このZ・α世代は、就職氷河期世代+ミレニアル世代後のお客様です。

以上から、これから住宅取得のお客様となる世代の特徴

・就職氷河期世代(1971年~1982年頃生まれ/54~43才)
 バブル崩壊後の不況期に就職活動を行った世代で、現実的で慎重。安定志向が強い傾向があります。
 住宅購入のタイミングが遅れたお客様なので、「もう住宅を買わない世代」ではない。
 むしろ「人生の最終盤での合理的選択層」として新しい市場としての戦術が必要。
・ミレニアル世代(980年~1995年頃生まれ/45~30才)
  2000年代に成人し、インターネットが身近にある環境で育ったデジタルネイティ ブの始まりの世代です。
 ワークライフバランスを重視し、自宅にもワークルームが必要。コストパフォーマンスの意識が強い。
 会社では、働き盛りの中間管理職。
 これから最も期待できるお客様:ただし、営業マントークの見直しが必要。

■地方では、これからのお客様はミレミアム世代と就職氷河期世代(40~54才)が中心となります。

この2つの世代の持ち家販売対策をまとめてみました。

 この世代は、不安定な雇用と低成長期に成人を迎えています。

  1. 経済的背景と住宅観

  ・経済的に厳しい時期を生き抜いた経験から、「派手さよりも安心・納得感を重視する住宅観」を持っています。

  ・バブル崩壊後に社会人となり、正社員採用が極端に絞られた世代。

  ・非正規雇用や転職を繰り返す人も多く、「安定収入が前提の住宅ローン」に抵抗感を持つ傾向が多い。

  ・住宅ローン審査の壁もあり、「家は買いたくても買えない」層が相当数存在。

  ・経済成長や昇給を見込めない時代を生きてきたため、「無理をして買うより、身の丈に合った暮らしを」という慎重で現実的な価値観が定着。

 2.年齢的転換点(2025年時点で40代後半50代前半)

  ・子どもが独立期に入り、「老後を見据えた住まい」への関心が増加。

  ・年金や健康への不安から「家賃を払い続けるより、最後は自分の家で」と考える人も増えている。

  ・ただし、ローン年齢制限の影響で「借り入れは少なく+現金補充・小規模住宅やリノベーション」が主流。

この世代に響く訴求ポイント

 「身の丈に合った上質な暮らし」

 「住宅を夢ではなく、生活の安定基盤」

 「老後も安心できる維持費の少ない家」

 「住宅ローンを少なく・コンパクトな住宅志向」

3. 3つの商品戦略

この世代をターゲットとする住宅販売戦略

 ・延床2530坪前後、平屋やコンパクト2階建て「小さくて上質」な家

 ・設備の過剰投資を避けつつ、低いメンテナンス対策が必要

 ・「少ない光熱費」「緒性能の高い住宅」

4. 販売メッセージ・広告表現

 ・安心・納得感 :  「これからの人生、無理せずちょうどいい暮らし」

 ・リスク回避  :    「ローンに縛られない安心を」

 ・自分らしさ  :    「誰かの理想より、自分の納得」

 ・実用志向   :    「建ててからの出費が少ない家」

5. 具体的な販売テーマ例(キャッチコピー)

 ・「ローンより、安心を買う家。」

 ・「老後を“ローン0”で暮らす方法。」

 ・「持たない自由から、持つ安心へ。」

 ・「小さくても、ずっと暮らせる家。」

6. 販売チャネル・営業アプローチ

金融不安を和らげる支援

 ・「無理のないローン設計」+「現金購入」向け住宅の提案

 ・「ファイナンシャル相談+住まい提案」の一体化

 ・高額展示場より「等身大モデル」を案内

 小さな平屋や築後のリアルな現場見学会

結論

 ・これからのお客様は、地方でも住宅、土地代諸々費用を含めると最低でも4、000万円。

 住宅ローンから考えて、世帯収入800万円以上。この金額になると、年齢でいえば30才台後半から50才台前半となってきます。

 会社でいえば中 間管理職がターゲットという事になります。

 *以上を参考に、それぞれの会社で見直していただければ幸いです。

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 2025・10・31

 ハウスビルダー販売支援研究所 代表 大出正廣