2/10・英国にはこんな名言があります。

「先代が家を建て、二代目が内装を整え、三代目が庭を作る」親子三代100年かけて家を完成させる」。という名言があります。

なので、三代目以降は住宅資金を借り入れることもなく豊かさを享受しています。実は戦前までは日本でも数代にわたって住み続けられていた住宅は数多くありました。古民家でなくても地方に行けば、今でも100年、200年は当たり前のように存在しています。建築基準法もない時代、大工、棟梁の経験と伝統的な工法、技術で建てられています。構造計算もない時代、多くの地震にも耐えた、このころの住宅のほうが長期優良住宅といえるかもしれません。

欧米の住宅寿命(米国103年、英国141年)に比べて日本では30年、あまりにも短すぎると言われています。住宅の構造体に使用される柱になるためには、集成材で30年、無垢材で50年以上の樹齢が必要です。伐採そのことが環境破壊ではありません。伐採後は植栽「植えて育てる」、その木材の成長よりも早く消費すれば、森林の持続可能性が無くなり、環境問題に影響を与えるが、木という資源を持続可能な状態に持ってゆくためには、木が伐採されるまでの期間よりも住まいを長く使う事が大切です。つまり、30年、50年で伐採するのであれば、それ以上の耐久性のある住宅を作れば、森林は持続可能です。さらに、役目を終えた木材の再利用や再資源化することが出来れば「資源循環型社会」の実現が可能です。